よもやま話
よもやま ま〜てぃんシリーズ(25)
2017年12月22日
 五行論(4)

 五行の考え方は、体内のバランスをとる方法としてばかりでなく、体の臓器や機能の相互関係を理解するときにも応用されます。さらに、行と行の間の相互関係ばかりでなく、同じ行に属するもの同士の関連について示唆してくれる理論でもあります。

 たとえば、五行色体表をみていただくと、肺と皮膚と大腸はみな「金」に属しています。この属性は、皮膚疾患を治療するときに肺に作用する生薬を用いたり、便秘の薬と咳の薬が共通していたりすること(たとえば杏仁という生薬には、通便作用も鎮咳作用もあります)を説明してくれます。

 面白いと思いませんか。

 腎と膀胱と耳と骨は同じ「水」に属しており、実際に腎が弱ると骨粗鬆症になったり、頻尿になったり、耳鳴りがしたりします。繰り返しになりますが、要するに東洋医学の考え方のもとでは、内科、皮膚科、泌尿器科、呼吸器科・・などといった考え方はせずに、まるごと一つの身体として認識するがゆえに、湯液や鍼灸が全科にわたって威力を発揮するのです。

 更に、自然界と人体との関係を理解する上においても、この五行色体表は役に立ちます。

 しかし、この相生と相克の関係は、五行のそれぞれが正常な状態にあるときでなければ働きません。病的な状態では、その弱さに乗じて抑制がさらに強まって、ますますそのものを弱くさせてしまう「相乗」という関係になります。

 また、病的な状態では、通常なら抑制している相手に逆に抑制されることがあり、それでますますそのものが弱ってしまう「相侮」という関係もあります。このように「相乗」「相侮」は相克関係の異常であります。

 このように、五行は互いに絶妙なバランスをとり合っていますが、それもある程度の範囲内でうまく働くことであって、無理な行動や無茶な生活を重ねているとこのバランスが破綻してしまい、逆に病気を増悪させるしくみに変わってしまうというわけです。ですから私たちは、体の中で「相生」「相克」が働くように保ち、「相乗」「相侮」が起きないように生活をコントロールすべきなのです。


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